「そのときは彼によろしく」
(市川拓司著)
29歳の智史(さとし)は結婚紹介システムで知り合った女性を相手に中学時代の思い出を語りはじめる。親友だった佑司(ゆうじ)、好きだった花梨(かりん)と共に過ごした人生で最も輝いていた頃の思い出を。
そんな彼が自分の経営する水性植物のお店「トラッシュ」へ帰り着くと、一人の女性が彼を待っている。アルバイト募集のチラシを見たと言う彼女は森川鈴音と名乗る。
中学時代の思い出と、現在の生活との間にある接点に智史が気づいたとき、止まっていた物語が再び動き出す。
物語が進むに従ってファンタジー的な要素が強くなる作品です。
(2007年7月3日読了)