今読んでいる本
「戦争と平和」(トルストイ)
ピエールやマリアを通した生活とか神性への考察とか、ソーニャやナターシャの恋愛に対する純真な姿勢が印象的。
「深い河」(遠藤周作)
8年ぶりに読み返しているけれど、こんなに芯のある小説だっけ、といった印象。以前は、登場人物ごとに話が別れているのが統一感を欠いているように思えて、背景に流れている主旋律がぼやけていたのかも。それに、モーリアック全集を読んだりして、遠藤作品の雰囲気をあらかじめ了解している事も助けになっているような気がする。あと、仏教的な雰囲気というか、やはり三浦綾子さんのキリスト教とは少し異質な気がする。