データ分析のための心理学[第07回]~行動分析学6(変化比率強化スケジュール)~

変化比率強化スケジュール

こんどは、ご褒美を貰うために必要な仕事の量が一定ではないという強化スケジュールです。

このスケジュールを実施した場合に現れる行動パターンは次の通りです。

a) 強化後反応休止がほとんどなく
b) 非常に早いペースで行動する
c) ただしペースは一定である
「行動分析学入門」(リチャード・W・マロット他著、杉山他訳,2002)

ご褒美のあとの一休みがほとんど無いのが特徴的です。少しの仕事でも直ぐにご褒美が貰える場合があるために休んでいては損ということでしょうか。

また、ペースが一定というのも意味のある特徴です。子どもに安定的に学習させるためには決まった勉強量に対してご褒美を与えるより、気まぐれに突然ご褒美を与えた方が効率的ということです

VR(variable ratio)とも呼ばれます。

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データ分析, 行動分析学
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